愉快なペルー人ファミリー
今日はちょっと雑談回です。
以前、渡豪して初めて借りた部屋はペルー人家族の一室であることを紹介しました。
今回はペルー人家族との生活を少しお話したいと思います。
○●言語について●○
私の住む家には、オーストラリア滞在歴20年の兄、妹、そして数年前に越してきた父がいました。
兄、妹といっても、どちらも年齢は40〜50代。
父は70代の方だったので、私から見るとおじいちゃん!という感覚でした。
「ペルー人家族と生活している」と周りの人に言うと、
まず「言葉は通じるの!?」と心配されます。
ですが、オーストラリアで長年働く兄と妹は、英語も話せます。
ただ、ちゃんと英語教育を受けているわけではないし、スペイン語訛りもあるので、
たまに会話が通じなくなります。
例えば、過去の話なのに過去形を使って話さないこともあるので、
私「え、今日の話をしているの?」
兄「違うよ、昨日の話だよ、ちゃんと聞いてる?」
みたいな感じになることがたまにありました。
また、スペイン語では、yの音が日本語で言う「ジャ行」や「リャ行」の発音に近い音になるので、
「yellow」のことをずっと「ジェロー」と言っていました。
ただ、毎回こういった場面に遭遇して思うことは、
彼らは「英語を話せる!!!」という完全な自信を持っていることが素晴らしいなと言うことです。
日本人だと、動詞の活用や発音を気にしすぎるあまり、英語で話すことにためらいを持つ人が多いですが、
彼らはいつも堂々としています。
そして、先程の過去形間違いのように、たまに会話が通じなくなるので、
間違いを指摘してみても、自分の英語には100%の自信があるので、全く誤りを認めません笑笑
それどころか、会話が通じないのは、「私が日本人で英語が苦手だから」だと謎に思い込まれています。
きっと、今まで迎えて来た日本人が皆英語が苦手だったんでしょうね。
幸い、私は前職がインターナショナルなお仕事だったので、まだ話せる方でした。
「いや、間違ってるのはあなたの方だよ!」と何度も思いましたが、
自分の正当性を貫き通すぐらいでなければ、異国で20年以上働き続けるのは難しいのかもしれませんね。
ちなみに、おじいちゃんは全く英語が喋れず、通じるのはスペイン語のみ。
大学の時、少しだけですが、スペイン語専攻しておいてよかったーと初めて思いました。
赤ちゃんレベルのスペイン語力ですが、おじいちゃんはいつも身振り手振りで理解、伝えようとしてくれ、とても優しかったです。
兄と妹も、その場にいる時は通訳してくれて、皆んなで楽しく会話ができました。
○●ダンスが好きなペルー人●○
南米の国ってサンバなどがあり、ダンスや音楽が好きで陽気なイメージがありませんか?
実際、ペルー人もダンスや音楽が好きなようです。
家ではよくスペイン語の音楽がかかっていましたし、
たまに別の場所に住む兄弟が遊びにやって来るのですが、
その際はリビングで音楽に合わせて一緒にダンスをしました。
ちなみに、スペインで有名な闘牛も、やはり南米でも人気のようで、
おじいちゃんはよく闘牛の動画を見ていました。
また、南米はサッカー強豪国が多くありますが、
彼らもサッカーは好きなようで、よく観戦していました。
○●ペルーから見た日本●○
皆さんはどれだけペルーのことを知っていますか?
私は正直、マチュピチュぐらいしか知りませんでした。
ですが、ペルー人達はとても日本のことを知っています。
その1番の理由は、日系ペルー人のフジモリ大統領です。
1990年〜2000年まで、ペルーではフジモリさんが大統領になりました。
彼は、ペルーの経済改革を行い、貧困層の生活向上に努めました。
後に、色々な問題が発覚して逮捕、投獄されますが、
国民の中には今もまだフジモリ大統領に感謝して、新たな活躍を望んでいる人もいるようです。
私が一緒に住んでいたペルー人一家も同様で、よくフジモリ大統領の話を嬉しそうにしてくれました。
ペルーには日系人も多くいるようで、その影響なのかは分かりませんが、
「セーラームーン」や「ドラゴンボール」を始めとした、日本のアニメがペルーのテレビで放映されていたり、
日本食や広島の原爆、新幹線などなど、びっくりするぐらい日本のことを知っていました。
逆に色々質問されたのに、私に知識がなく、ちゃんと答えられないことも。。。
(経験上、どの国に行っても広島の原爆は、関心度が高いようで、質問されることが多いです。)
海外に行くなら、日本のことをしっかり語れるようにしないと、と反省しました。
それと、こんなにも日本のことを知って、好きでいてくれるペルーのことを、
ほとんど何も知らなかったことが恥ずかしくなりました。
人生日々勉強ですね。
大人になってからでも、まだまだ知らないこと、学びたいことがたくさんあります。
と、少し話は逸れましたが、ペルーは親日国で、とても日本に興味を持ってくれている素敵な国です。
オーストラリア、特にシドニーは世界中から多国籍の方が集まる街です。
様々な文化や国民性を持つ人々と、こんなに出会える都市はないといっても過言ではないはずです。
一期一会を大事にして、日本のことを自信を持って伝えられるように、そう思いながらオーストラリアに向かってほしいなと思います。